FCバルセロナのスクールにて指導に携わる村松尚登さんのブログに、
興味のある記事がありました。

「日本サッカー界が抱えている根本的な問題は、
上手くないとサッカーを満喫できないという
不平等な構造なのではないでしょうか」
「氷山の一角の上手い選手達だけが得をする構造が続く限り、
日本サッカー界の基盤・土台(=ファン全体のレベル)は不安定なままです」
「そして、不安定な基礎・土台の上に何か(=強いフル代表)を築こうとしても、
上手く行かないのは目に見えています」
そのなかでも、特に『なるほど…』と感じたのが、大会運営体系について。

スペインでは、上手い子も下手な子も、
6歳くらいから、年間を通じてのリーグ戦を戦っています。
16チームによるホーム&アウェイ。
年間通じて30試合の公式戦を戦うことになり、
公式戦の経験値を毎週末、
小さな頃からコツコツと積み上げて行くことになります。
また、弱いクラブは弱いクラブ同士で戦う構図になっているため、
競技レベルによって棲み分けがされていて、
強くても弱くても、今週末に勝っても負けても、来週の試合が保証されています。
しかも、チームの構成人数は18名前後ですから、
たとえ補欠だったとしても、1年間戦っていれば出場チャンスが十分回ってきます。
負けても来週末に再び試合があるわけですので、
怪我人や病人に無理をさせて出場させるより、完治させてから復帰した方がいい。
そういう意味でも補欠に出場チャンスが回ってくる回数は、
トーナメント戦と比べたら格段に多いことが予想できます。
スペインではサッカーのプレーレベルや年齢に関係なく、
サッカーを愛する全選手が毎週末リーグ戦を戦うことによって、
サッカーを楽しんでいます。
そう、スペインで、サッカーは、
単にプレーのレベルが高い選手のためだけではなく、みんなのモノなのです。
このように、みんながみんな“自分のリーガエスパニョーラ”を
小さい頃から毎年、そして毎週末プレーしています。
一方、日本の大会運営はトーナメント戦が主体。
つまり、強ければ強いほど試合数が増え、弱ければ弱いほど試合数が減るという
「強いチームだけが得をし、その他大勢の弱者が損をする」大会運営方式。
しかし、子供達には「下手な選手が損をする構造」を強要している大人も、
自分達はというと「社会人リーグ」という形で、
上手い選手も下手な選手も平等にサッカーを満喫できるシステムを構築しています。
子供達には「負けたら終わり。負けたら号泣」という厳しい大会方式を
強要しているのにもかかわらず、
サッカーの本当の楽しみ方を知っている大人は、自分達のために、
「下手でもリーグに参加できる。負けても明日がある」という大会運営をしています。
高校サッカー選手権大会もプリンスリーグも高円宮杯も総体も
全日本少年サッカー大会も全てサッカーの上手い選手たちのモノ。
これらの大会に人々やマスコミの注目が集まりますが、
華やかな大会の裏でどれだけ多くの少年や青年が
不幸なサッカー生活を送っているかは誰も気にしていません。
サッカーを楽しみたかったら、上手くなれ。
サッカーを楽しみたかったら、レギュラーになれ。
サッカーを楽しみたかったら、試合に勝て。
サッカーを楽しみたかったら、トレセンに選ばれろ。
といった「上を目指す価値観」に大多数の選手や父兄が縛られてしまいます。
もちろん、上を目指すことは素晴らしいこと、
上を目指して切磋琢磨することは素晴らしいことです。
しかし、その価値観のみが重要視されてしまい、
その階段からはみ出てしまった多くの敗者たちが
不幸なサッカー生活を強いられているのは、どこかが間違っています。
日本代表を本当に強くしたければ、
プリンスリーグよりも、トレセン制度よりも、上手い下手に関係なく、年齢に関係なく、
全員がサッカーを満喫できる環境を整えることが先決なのではないでしょうか。
プレーレベルや年齢に関係なく、
サッカーを愛するプレーヤー全員がサッカーを満喫できる環境作り…
それが今の日本サッカー界に必要なのではないかと強く感じました。
▼日本はバルサを越えられる (バルセロナからの現地レポート)
少年世代においても、
勝った負けたのトーナメント戦で競わせるのではなく、
長期的視野に立って、サッカー自体を楽しめる、
そんなリーグ戦があってもいいのかもしれませんね。
向上心を持って、高い技術を習得して、勝利を目指す。
結果だけでなく、内容にもこだわった、
プレイヤーもギャラリーも、心から楽しるミニチュア版Jリーグ。
そんなリーグが、自分たちの街のライバルチーム同士で構成されていたら、
さぞかし毎週末が楽しくなるでしょう。
そんなサッカー環境を何世代にも渡って続けられているスペインに
大きな憧れを抱いてしまいます。
早く日本でもそういった楽しみ方ができるようになればいいですね☆

さて、今日のブログは、
9月22日(土)におこなわれたU-8 MiU CUP2007 岐阜県大会と、
同じく22日(土)のU-12練習試合、
そして、23日(日)のU-12岐阜県選手権 西濃2次予選の模様をご報告☆
全身で怒りをあらわにする宇野優飛クンに注目デス!!
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